色眼鏡をはずして、もう一度よく見てみよう。
「これまでの概念を覆す」ような大それたことではありません。
今までの経験や生活上の暗黙の了解のせいでよく見えていなかった部分や、たとえ見えていてもあまり意識されることなく数秒後には忘れてしまうような、そんな日常に点在する、ちょっとした違和感や疑問。それらを本の形に落とし込み、反復させ、日常的な意味を剥いでしまうとただの図となり、そこに「物そのもの」が見えてくるはずです。
さて、毎日毎日見ているごく普通の風景は、本当に“普通”の風景なのでしょうか。
選挙ポスター、漫画雑誌の小口、新聞のおくやみ欄、花環、ネオンサインなど、目に見えているのに意識の外にすぐ出てしまうような、グラフィックデザインとして認識されにくい存在へ焦点を当てています。
作品はraganシリーズとして1テーマにつき基本的に1冊のブックの形で制作。
制作した作品はアートブック関連のイベントで販売しています。